space design[スペースデザイン]

喫茶 陶花ストーリー1:喫茶 陶花のスタート

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ある年のわたしの誕生日、
『やっと目処がつきました。お店つくります。設計をお願いします。』
と、思ってもみなかったプレゼントを頂きました。

 

年が明け、現場となる場所に伺ってみると、
なんとこのアップダウンの激しい土地に建てたいとおっしゃる!(笑)
その後、オーナーのコンセプト、営業形態などをヒアリングさせて頂きながら、
どんなデザインを望まれているのか知りたく色んなところへご案内した。

 

お連れしたところで一番印象深く残っているのは、
「天神イムズ」で催されていた『コルビジェとミース展』。
観覧した後、『どっちが好きでしたか?』とお聞きしたところ、
『デザインの事は全く分からないけど、僕はミースさんが好きでした。』と。
この一言で少し迷ってた陶花のデザインがわたしの中で決まった。

 

そしてそのデザインの建物を建てた場合、搬出する土工事の概算見積を取ってみた。
すると、立地の関係で、土工事に予想の2倍の金額がかかる事が判明!
『ならば!』と元測量士の知り合いにアルバイトを頼み、土地の実測。
実測に基づき、紙粘土とグリーンの粉をつかって敷地模型をつくった。

『こうなったら土を1リューベー(立方メートル・m3)も出さない!』とムキになり(笑)
この敷地にぴったりハマる形・・・と何度も模型をつくり思案していたら、
こうなった(結果、1リューベーも出ていません♪)。

 

喫茶 陶花最初はもっと上(現在の位置に比べて10m高い位置)に建てる予定だった。
しかし、土工事の概算予算を聞き、計画変更を進めていると、
お隣の公園で何やら建設が始まった。
今の位置が決まった頃、公園に新しい公衆トイレが完成。
そのまま計画が進んでいたら入り口はおトイレの正面となっていた。
結果オーライ♪

そして いよいよスタート。


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